
11月1日(土)、八幡浜港フェリーターミナルで開催した 「プロカメラマン写真講座」 は、
8組の親子にご参加いただきました。秋晴れの澄み切った空の下、元気な声と笑顔いっぱいの時間となりました。
講師はプロカメラマンの和田浩志さん。
実は昨年開催された写真講座が大好評で、今年も引き続き講師にお迎えしました。
4階の展望ロビーに集合して、まずはカメラの基礎講義からスタートです。

簡単に良い写真が撮れるコツは
■逆光を避ける
プロが使うレフ板がなくても大丈夫。
車のサンシェードや裏が白い紙でも代用OK。
どうしても逆光になってしまう場合は、思い切ってシルエット写真にするなど発想を変えてみましょう。
■構図はグリッド線を意識
グリッド線とは、画面を縦横に区切る線のこと。
線が交わる4つの点に重要なものを配置することが大切。
顔の写真なら、目を点の位置に配置するとバランスよく見えます。
■空間を利用する
視線の方向に空間をとることで、写真に奥行きが生まれます。
逆に、あえて狭い空間に視線を向けて緊張感を出すといったテクニックもあるそうです。
コツを伝授してもらったら、いよいよ実践へ!
海風が心地よいボードウォークへ向かって、親子で写真撮影に出発です。


早速、みかんの木を背景に撮影を始めた参加者の皆さん。
中には、なんと本格的なマイカメラ持参のお子さまもいました。
和田さんから、ブレを防ぐためにしっかりと脇を締めるようアドバイスがあり、気分はすっかりカメラマン!

撮影の合間に、パパから「明るさはどのくらいがいいですか?」と質問が。
和田さんから
「薄暗い時などはISOをオートに。オートでなければ100~400で試しながら、最近のカメラなら1,600ぐらいでもいいですよ」
とのアドバイスがありました。

ついつい「こっち向いて~」と声掛けしてしまいそうになりますが、目線をあえて外すことでプロのような写真も撮れるそうです。
具体的に「あの看板を見て」など指示をするといいそうですよ。

みんなで歩きながら撮影して到着した先には、どこかで見たお顔が。
そう、第2回ワーク&交流会「お魚クッキング」で講師をしていただいたシーフードマイスターの中栄さんの登場です!
次の撮影ポイントのどーや市場をもっと楽しめるよう、地元・八幡浜で獲れるお魚についてお話をしてくれました。

お魚マップを興味津々に覗き込んで予習する親子の姿も。
中栄さんのお話では、中でも「白甘鯛(シロアマダイ)」が全国的にも珍しく、高品質だそう。
ぜひ、味わってみたいですね。

次は市場へ移動です。
後で何を買おうか考える人がいたり、魚を見て和田さんに撮影のアドバイスを求める人もいたり、リラックスした雰囲気で自由に撮影は進みます。

市場を出たら、道の駅八幡浜みなっとを経由し、途中で売り場に立ち寄りながら、港へ向かいます。


最後はフェリーターミナルビル内で撮影です。
アニメ映画の1シーンを模したセットの前も人気スポットでした。
また、港ではタイミングよく船が寄港。ランプウェイ(船と岸壁を繋いで積み降ろしするための可動式スロープ)が目の前で動く様子は迫力満点!
参加者皆さん「おぉ~!」と歓声をあげながら、シャッターを切っていました。

戻ってからはベストショットお披露目会。
どれも素晴らしい写真ばかりで、和田さんからお褒めの言葉とともに、次のようなアドバイスがありました。
■構図を考えることで奥行きが出る
■下から撮ることでおもしろい写真が撮れる
■ぐっと寄って撮影すると力を感じる写真になる
どれも実践的で、勉強になりますね。
参加したパパたちからは、
「普段はスマホでしか撮らないが、構図を教えてもらって参考になった」
「去年の道後も参加した。先生の褒め方がよくて、自己肯定感が上がった」
「子どもが笑顔で参加できてよかった」
といった声が寄せられました。

パパ同士の座談会ではお悩み相談もあり、うんうんと頷く姿も見られました。
「共働きで子どもが病気になると大変」という話には
「子育ては周囲の人のサポートがあってこそ」とのご意見があったほか、
「子どもが動画ばかり見ている」という悩みに対しては
「絵本を読んでもらうようにしている」
など、お互いの子育てを通じてアドバイスし合い、普段なかなか話す機会のないパパ同士の交流が生まれました。

和田さん、シーフードマイスター中栄さん、八幡浜市水産港湾課 山内さん、楽しい講座をありがとうございました。
今回はリピーターのパパもいらっしゃるなど、満足度の高い講座となったようです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
