
11月15日(土)アシックス里山スタジアムで開催した 「補助輪はずし講座in今治」 には、7組の親子にご参加いただきました。
集合場所はプロサッカーチームの選手が使うロッカールーム。
普段は入れないきれいな会場に「わぁ!」と歓声を上げる子どもも。
講師は地元愛媛のプロチーム「Velolien(ヴェロリアン)松山」の皆さんです。
昨年開催された本講座も大好評で、今年は清水監督、桂選手、新開選手の3人が自転車を補助輪なしで乗るコツを優しく楽しく教えに来てくれました。

最初に講師陣が自己紹介した後、クイズで自転車を安全に乗るルールをおさらいします。
乗る技術だけではなく、正しい知識やベルやライトの整備なども必要ですね。

次にヘルメットを着用します。正しくヘルメットを被るためには、
・おでこを隠すように被る
・あごひもは指2本分入るくらいに調整
・頭を振ってズレないようダイヤルを締める
といったことが大事だそう。パパが、お子さまのヘルメットをしっかりつけて確認します。

安全の勉強をした後は練習会場の里山サロンに移動、ペダルなしの自転車に乗ってみます。


まずはサドルに座って歩くように進む練習から。パパに付き添われ、お尻が浮かないように座って進みます。

続いて、サドルに座ったまま今度はスピードアップして走ります。
ふらふらせずまっすぐ進むためには、しっかりとスピードをつけて走ることが大切です。

次はちょっとレベルアップして、トーントーンと大股で地面を強く蹴って進みます。

慣れてきたら、トーントーンの次にパッと両足を開いて、少しの間地面から足を浮かせます。
そしてまた地面を蹴って足を開いて…と繰り返していきます。足と地面が離れる時間が増えるので、グラグラしてしまいます。
バランスを取るのは少し難しいようで、ここではパパが慌てて体を支える場面も見られました。

子どもたちの体力を考え、休憩をはさみながら進行します。

ひと休みしたら、いよいよペダルを着けて自転車に乗ってみます。
休憩中に講師がペダルを着けてくれました。
右足だけペダルに置いて歩き、慣れてきたら走ってみます。
危ない時はパパがサドルを持ってサポート。
バランス感覚と一緒にペダルを使う感覚を体で覚えていきます。

慣れてきたら後はスピードアップ!スピードに乗って自転車が安定したところで、両足でペダルをこいでみます。
パパたちは肩を持ってしっかりサポート。
こういう時、大人はついついハンドルを持って支えてしまいがちですが、それだとお子さま自身がバランスを取ることができないそう。
肩を支える程度が良いそうです。

徐々に自分のペースで乗れるようになると、子どもたちも自然と笑顔になってきます。
上手に乗れた瞬間には、講師やパパたちからも「おぉー!」と歓声が上がりました!
この日は気温も高く、パパたちは汗をかきながら、息を弾ませて全力でサポートしていました。

講座が終わって、会場のロッカールームに戻ってきました。
最後は、がんばった子どもたちへパパから賞状のサプライズプレゼント。
嬉しそうにはにかむ子どもたちの笑顔で、パパたちも思わず笑顔に。
疲れも飛んでいってしまったようです。
ちょっとした親子コミュニケーションですが、このような時間も大切な思い出になりますね。

最後に講師からサドルの高さへのアドバイスもありました。
ついつい、しっかりかかとまで着く高さにしてしまいがちですが、
ちょうどいい高さは、座った状態で両足のつま先が着くくらいの高さだそうです。
ぜひ、お子さまのサドルの高さをチェックしてみてくださいね。

参加したパパたちからは、
「普段練習できなかったので、良い機会になった」
「練習方法教えてもらったので、時間とってやりたい」
「補助輪を外すタイミングを悩んでいたのでよかった」
お子さまからは、
「楽しかった」
「もっとできるようになりたい」
といった声が寄せられました。
またパパ同士での座談会では、
「共働きで子どもが病気になると大変」
「子どもが動画ばかり見ている」
といったお悩み相談があり、それぞれの家庭でどうしているか話し合う姿が見られました。
「午前中は自分が、昼からは妻が休むなど交代で対応している」
「時間を決めて見せるようにしている」
など、お互いの子育てを通じてアドバイスし合うなど、普段なかなか話す機会のないパパ同士の交流が生まれました。

Velolien松山のみなさん、楽しい講座をありがとうございました。
今回はパパたちが汗だくになりながら子どものサポートをして、お子さまが乗りこなせるようになるだけでなく、
普段、一緒に屋外で遊ぶ機会が少ない親子のコミュニケーションにも一役買った、有意義な時間となったようです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
