お父さんの仕事と家事・育児の両立を応援する「えひめスクラムプロジェクト」。
最終回となる第6回は1月27日に開催。
テーマは「男子力をあげる!時短家事のコツ」。
自身も2児の母として日々家事育児と仕事をこなす、
時短家事コーディネーターの重島志帆子さんに、
様々な角度からお家の時短家事についてのお話を伺いました。
講座はまず、日頃の家事の小さな悩みをアウトプットし、
それをお父さん同士で話し合ってみるワークからスタート。
手元の付箋を使って、お困りごとなどを書き出していきます。
多くのお父さん共通の悩みもあれば、
子どもの年齢によって悩みが少しずつ違ったり、
内容は様々なようでした。
そこから講義は、
近年よく父親の家事参画の中でも耳にするようになった
「見えない家事・名もなき家事」の話へ。
一見家事と聞くと掃除や皿洗い、洗濯といったものが浮かぶ人も多いようですが、
いわゆる“家事”と呼ばれる作業には、
実は2000もの種類があるそう。
冷蔵庫の中の在庫や生活用品のストック管理、
子ども達の忘れ物チェックや体調管理に、
郵便物の仕分け、朝のゴミ出しの準備、洋服のクリーニングの管理などなど
キリがありません。
多くのお母さんはこれを当たり前のようにやっていますが、
この「名もなき家事」の存在を意識できてない、
というお父さんも多いのではないでしょうか。
そんな多くの家事は、私たちが思っている以上に
日頃の生活の中の時間を圧迫しています。
この家事にかける時間を短くすることが、
引いては時間のゆとりや余裕を生み、
満足度の高い人生を形成する。
そういったサイクルを作るためにいかに舵を時短で終わらせるか。
そのために必要なマインドのお話が、重島さんから伝えられます。
「○○しなければならない」という固定観念を捨てる事や、
ひとりだけで頑張らないこと。
小さな“褒め”や“感謝”を積み重ねたり、
悩まない仕組みづくりや、時にはサービスや家電に頼ることが、
特に時短家事には大事なマインドだそう。
併せて重島先生から、
家事の時短に役立つ具体的なグッズやサービス、アプリなどの紹介も。
今すぐ取り入れられる簡単なものも多く、
気になったものをメモするお父さんもたくさんいました。
お話が終わった後の振り返りワークでは、
お父さんからも様々な感想が飛び出します。
2000種類という家事の多さに驚いた人や、
「家事に子どもを参加させる」という発想は目から鱗だった、という人まで。
時短家事について、様々な新しい気づきを得られたお父さんも多かったようです。
講演が終了した後は、
今回のプロジェクト恒例ともなったお父さん同士の交流会。
保育士の方に子どもたちの様子を見守ってもらいつつ行われた会では、
先ほどのセミナー本編のワークの影響もあってか、
どのお父さんも積極的に発言したり質問したり。
非常に活発な意見交換や話し合いが行われていました。
今回の内容に因んだテーマでは、
夫婦での家事育児のバランス感の模索や、
子どもの成長に伴い夫婦の生活・仕事スタイルが変わったことで、
家事分担の変化に悩んでいる、というお話も多く出てきました。
また講演中は話せなかった、
自分たちの家庭ならではの家事時短テクニックや
「こんな時どうしたらいい?」のお悩み交換が行われる一幕も。
食洗器と使う人、ガスを使った乾燥機がいいという人、
またお湯の出るウォーターサーバーが家事時短にすごくお勧めだという話などが出て、
興味深く聞いているお父さんもいました。
また最後に講師への質問コーナーでは
「子どもが学校・家で作ったものを捨てられず、ものが増えていく」
というお悩みには
「写真を撮って残すようにしたらいい」
というアドバイスがあり、
「子どもがYouTubeをずっと見てしまう」
という悩みには
「時間を視覚化できるツールで管理する」
というアイデアを教えてくれました。
講師の重島さんも交え、どのお父さんも真剣に、
また家族を思うからこその悩みを共有してそれを解決する、
有意義な交流が行われていた印象でした。
また最後にアンケートに回答して、
帰り支度をしているお父さん同士で
「また来年度もこの交流会があれば参加するつもりなので、ぜひ会いましょう」
と話して交流を深めているシーンも見られました。
6回シリーズでお父さんが色々なスキルを得ながら
継続して家事育児を楽しむことができ、
パパ友づくりもできる。
この日の出会いや気づきが
お父さん達のこれからの生活に役立つことを願いながら、
会場を後にしました。