2024第2回ワーク&交流会 報告レポート
家事や育児はみんなするもの!家族で支えあってワンチームでスクラムを組んでやろう、
というコンセプトでパパのスキルアップとお悩み解決をサポートする「えひめスクラムプロジェクト」。
第2回目のワーク&交流会のテーマはおさかな料理です。
題して「今日からパパもおさかな名人!かんたん親子クッキング」
前回のカレーとガラッと変わり、今度はえひめの美味しい魚、とれたての魚が集まる、
八幡浜市の卸売市場を会場に、
魚のプロである八幡浜シーフードマイスター連絡協議会の公認シーフードマイスターが、
誰でもかんたんにできる魚料理を教えてくれます。
魚は調理が面倒だとか、後始末が大変と敬遠する人もいますが、
カルシウムやタンパク質など栄養素は豊富で、お子さまの成長にもパパやママの体調管理にもばっちり!
自分で調理できればレパートリーも増えて、魚の目利きもできるようになるので覚えて損無し、の教室です。
魚の事ならなんでもお任せ!シーフードマイスターの皆さんです。
9月7日(土)はおさかな名人を目指すパパが集合。
シーフードマイスターさんがこの日の一番いいお魚(今回はイサキ)をそろえてくれました。
見てください、このぴちぴちで大きな魚!一目で新鮮さが伝わってきますね。
それぞれ参加者はエプロンと三角巾をつけ、まずは本格的に魚を三枚に下すことから。
自身も魚好きが高じて、水産高校に入学して魚屋に就職し、そのままマイスターとなった講師の中榮清幸さんが、
熱く楽しくレクチャーしていきます。
途中ジョークも織り交ぜて、子どもたちを飽きさせない巧みな話術でぐいぐい引き込んでいきます。
包丁は危ないので、使い方のコツの話からうろこの取り方を順に説明。
次に魚を三枚に切り分けておろしていきます。
実際におろして薄くなった身を、直接触って厚みや感触になれさせます。
最初はこわごわだった子も慣れると楽しそうにつついていました。
日頃はスーパーの切り身しか見たことがない子もいるので、
子どもは好奇心旺盛でも怖がることもあるそう。
実際に触ってみることで自分の食べるものに興味を持って、
好き嫌いがなくなったり料理に興味を示す子もいるので、これはいい機会ですね。
手順を習ったら、早速調理開始!まず最初にさかなのウロコを取ります。
これはやりたがる子どもがほとんどで、危ないのでパパがサポートしながら、
削るようにウロコを取っていきます。
やっていて「おもしろい!」「楽し~」という声で、会場は一気ににぎやかに。
パパではわからないところは、シーフードマイスターさんが各テーブルを回っていきフォローしてくれました。
手際の良さであっという間に自分でできるようになっていく子もいましたよ。
魚をおろすところはパパの出番です。
二人三脚で一緒に握って、お腹から切り分けます。
包丁も危ないからと遠ざけるのではなく、
大人がついて一緒にやることで体が記憶して
「あの時、パパがこういったな。こんな風に切ってたな」と成長してから役立ちます。
日頃のスキンシップが足りないと思うパパはぜひ一緒にやってみてください。
次は大事な骨抜きです。食べた時に痛くないように、ピンセットを使って丁寧に抜いていきます。
細かい作業もパパと並んでやると、競争みたいに夢中になってしまいますね。
実はここで講師の中榮清幸さんが、なにやら調理を始めました。
スタッフもわからないこの正体は一体・・・・?
気になる答えはこの先で!
そうこうしているうちに、骨抜きが完了!
今日のメニューはムニエルなので小麦粉をつけてオリーブオイルで焼き上げます。
味変としてカレー粉をまぶすのもいいよ、
と講師からのアドバイスで2つに分けてつける子もいました。
よく魚は先に皮の面から焼くといいと聞きますが、マイスターさん曰く
「皮でも身でも、自分が好きな方から焼いたのでいい」んだそうです。
パリッとした皮が食べたいなら皮の方から、こんがり焼いた身が良ければ身の方から。
前回のカレー作りと同様、料理にはルールはあってないようなもの。
自由に好きなアレンジをするのも、発想力や想像力を養えるいいチャンスですから、
子どもにどうしたいか聞きながら作るのもいいですね。
そして魚を焼く時のコツはやたらと触らないこと。
ある程度経って、身の色が白っぽくいい感じに焼けたところを見てからひっくり返します。
「待つことを覚える」これも子育てには大事なことです。そしてパパにも。
忙しい現代ではついせっかちになりがちですが、
だからこそ、家族がすることを見守って待つ、というのもコミュニケーションではないでしょうか。
会場でもこどもに任せて見守るパパの様子が見られました。
さあ、できました!
付合せのレタスやミニトマトなどをこどものセンスで盛り付けます。
魚は調理が難しいと思っていましたが、出来上がりは上々。
見た目にもおいしそうなムニエルの完成です。
・・・さて、ここで先ほどの謎の鍋料理が判明!
なんとイサキと野菜のだしでブイヤベースを作り、洋風の汁物を作ってくれてたんですね。
しかも!ハモの身まではいった豪華バージョン。
せっかくだからと好意で作ってくれる講師の心遣いにジーンときました。
マイスターさんが集まって今日の魚のこと、ポイント、特別メニューのブイヤベーススープについて説明します。
盛り付けた料理を早く食べたくて仕方がない子どもたち。
パンと洋風スープをセットするとソワソワし始めたので、全員一斉に「いただきます!」
自分で作った料理はおいしいようで、パパもさっきまでの調理の真剣な顔とは打って変わってリラックスした表情に。
お互いに感想を言い合いながら食べるのも料理教室の楽しみの一つです。
そして最後はこのワーク&交流会の特色でもある、パパの交流会です。
今日の感想を一人一人に聞いてみました。
普段は料理しない人が多かったのですが、
子どもと一緒なので楽しかったとか、魚の扱い方がわかって勉強になったとか、
興味をもつパパが増えたようです。
次に家事や子育てのことを聞くと、家事は結構分担しているというパパが多くいました。
お悩みではやはり動画やスマホのことが一番うなづく人が多かったです。
良くないと思っていてもつい面倒になって見せてしまうようで、参加者からも質問がありました。
「どうにもできない」という人が多かった中で
「うちは時間を決めてタイマーセットしてます」というパパもいました。
こうした各家庭の情報交換ができるのも、この交流会ならではです。
料理は、子どもの将来の体づくりの基礎となる食への関心をおこし健康にも役立ちますが、
共同作業も多いので、実は親子コミュニケーションにも一役買います。
それぞれができることをする、ワンチームでつくる楽しさを体験いただけたのではないでしょうか。
ぜひおうちでもまた一緒に作ってみて、家族が笑顔で食卓を囲む楽しい時間を過ごしてほしいと思います。
ご参加いただき、ありがとうございました。