2024第7回ワーク&交流会 報告レポート
パパの仕事と家事・育児の両立を応援する「えひめスクラムプロジェクト」。
11月16日(土)に今治市のみなと交流センター「はーばりー」にて開催された第6回のテーマは写真。
「パパ必見!家族のベストショットテクニック~海と港編~」。
家族の大切な瞬間を、もっと素敵に残す撮影のコツをプロのカメラマンが分かりやすく、パパ達に伝授しました。
当日はあいにくの曇り空。
でも講師のカメラマンから
「実は曇りだとふわっとした光で撮れるので、いい場合もある」とのこと。
今日はどんなベストショットが撮れるのでしょうか?
10組の親子総勢22名で親子仲良く撮影会のスタートです!
プロカメラマンの和田さんはご本人も4人のお子さま(息子さん・双子の娘さん)のパパで、
今はお孫さんまでいらっしゃるそうです。
その経験もあり、子どもを撮影することのポイントなどを中心に、
まずは写真撮影のポイントの説明がありました。
プロが使う「レフ板」という光を集める道具について説明がありました。光があると生き生きとした写真が撮れるそう。和田さんによるとレフ板は専用のものでなくても、100均のアルミでできた車用サンバイザーや、白い服を着るなどでもOK。身近なもので代用できるとは驚きでした。
近頃のカメラの機能は便利で、プロのカメラマンでも「オート」を利用することもあるそうです。
楽しそうな瞬間や、撮りたい!と感じた瞬間にとにかくシャッターを押すこと。
特に運動している時や、お子さんを撮る時などは「オート」が便利でおすすめとのこと。
マニュアルで撮影する時は明るさ調整が大事。
明るくし過ぎると白飛び(画面が白くなってしまうこと)し、
白い部分は後から暗く調整しようとしても、画像データがなくなって再現できないそうです。
せっかく子どもたちの写真を撮ったのに、きちんとデータが残せないのは悲しいですよね。
明るさは少し暗めがマストです!
そして手軽に写真が撮れるのがスマホです。
自動で背景をぼかす便利な機能がありますが、背景がぼけている写真ばかり撮らないこと。
「自分たちがどこで遊んだか」の記念に、
背景が分かる写真も撮っておくと、後で見返すといい思い出になります。
スマホのカメラ機能に「グリッド線」があり、
線を出して撮りたいものの配置参考にすることもできます。
線の交差するところにメインを配置すると、バランスのいい写真が撮れるそうです。
写真を撮るポイントを一通り教えてもらったら、早速実践へGO!
みなとホールから、すぐ前の海の見える広場へ全員で出ます。
さっき教えてもらったポイントを思い出しながら、パパたちが撮影していきます。
お子さんたちもすっかり、モデル気分。
和田さんの声掛けもあり、ポージングもばっちり決まってました。
和田さんからは撮影の角度(アングル)について、
上から、下から、いろいろなアングルから撮影するといつもとは違った写真に仕上がるということや、
正面だけでなく後ろ姿も撮ってみるとワンパターンにならないなど、
丁寧なアドバイスがありました。
撮影しながら和田さんからのアドバイスを熱心に聞くパパ達は、
家族の写真をキレイに残したいと撮るのも聞くのも一生懸命です。
お子さんの目線の高さに合わせるパパ。
写り具合を親子で確認です。
今日のために買った自分専用カメラ持参のお子さんも!
パパと写真を撮り合う姿は微笑ましいですね。
スマホで風景写真を撮るポイントは、先ほどのグリッド線です。
水平線などが真っすぐなっているかも確認できるそうです。
次はみなと交流センターに戻り、屋上デッキへ。ここからは港だけでなく、しまなみ海道の橋や今治市街を一望できる、素晴らしい景観がのぞめる絶好の撮影スポットです。
中にはプロカメラマンばりの姿を見せるお子さんも。
和田さんから、
脇をしめること、ファインダーに目を近づけることで、ブレにくくなるよとアドバイスがあり、
しっかり実践していました。
気持ちはすっかりプロカメラマン?
子ども同士で撮影しているところを、さらにそのパパが撮る、
そんな微笑ましい光景も。
そして港には海上保安庁の船が2台も!
普段は巡視に出ていてなかなかお目にかかれないそうなので、この日はラッキーでした。
この貴重なチャンスを逃す手はありません。
早速船の近くまで移動します(撮影許可はいただいています)。
今治にお住まいの方も「初めて見た」と興奮気味。
皆さんツイてますね。
ずっと赤ちゃんを抱っこしていたママが風が寒くなってきたので羽織を取りに行こうとすると、
保育士さんが代わりに抱っこしてあげていました。
パパのスキルアップだけでなく、少しでもママの負担を減らしてあげたい、
そんな思いもこの交流会の目的の一つです。
会場に戻ったら、本日のベストショットのお披露目会です。
パパが順番にカメラの画面を見せて、ベストポイントを説明。
和田さんからは「ここがいい」とそれぞれにお褒めの言葉がありました。
他の人の写真をみて感嘆の声をあげたり、笑ったり。
お子さんの写真や、風景の写真など、それぞれにパパの個性がひかる写真が次々と出てきました。
さて、ここからは恒例のパパ交流会。
会場を2階の会議室に移し、今日の感想や子育ての困りごとを順番に話し、
交流を深めていきます。
まずは今日の感想について。
「子どもがいろんなことに慣れるいい機会だった。写真もたくさん撮れてよかった」
「子どもと2人で来た。途中で子どもが嘔吐するアクシデントがあり困ったが、妻が着替えをバックに入れてくれていた。さすがと思った」
「お父さんとの交流があるのがいい。また来たい」
「泣いている写真を撮ると家族から怒られるが、後々の思い出になると思っている」
「お父さんとの交流は初めて。子ども同士の交流も見られてよかった」
「すごくいい機会をいただいた。妻が外国人で手伝うという言葉を嫌う。一緒にやるようにしている」
「子どもと一緒にカメラを持つきっかけになり、よかった」
今回は屋外で移動しながら撮影したこともあり、パパ同士やお子さん同士の交流もあったようです。
いつも忙しいパパたちにとって、家族以外と接するお子さんたちの姿を見るのも新鮮かもしれませんね。
続いてのお悩み相談は、
「自分は家事も育児もがんばっているが、妻の不満は溜まっている」
「妻からは仕事に逃げられていいよねと言われた」
など、ママの不満に対するお悩み相談がありました。
育児休暇の取得について聞いてみると3人のパパが育児休暇をとられたそう
。中には上の子では無理だったが、時代が変わりとれたパパも。
育児=ママの時代ではなくなってきているようですね。
参加したパパから、
「下の子が生まれた時に育児休暇をとり、上の子3人のお世話は全て自分がした」
というパパも!
育児休暇中に子育てを経験し、1日のタイムスケジュールに落とすと、
自分の時間がないことが分かったそうです。
ママの苦労が理解でき、それ以降は出社を1時間遅くすることで
ママの負担を減らしているとのことでした。
1時間パパがいる間に子どもを起こして準備して送り出し。
ゴミ出しをして、下のお子さんを起こしてまた準備。
朝のお子さんたちの準備はパパが、お弁当がママと役割分担がしっかりできているそうです。
素晴らしい連係プレイですね。
パパの育児への参加に理解がある会社が増えることで、もっとママの負担が減る環境が整う。
育休への理解が進む社会になっていくことは、子育てしやすい環境が整うことでもあり、
このえひめスクラムプロジェクトの目指すところでもあります。
少しずつみんなで助け合って支えあう。
それを実現するために、パパが輝き、みんなが笑顔になれるよう
もっとワーク&交流会を盛り上げていきたいと思います。
ご参加いただき、ありがとうございました。