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交流会

第2回ワーク&交流会 報告レポート

2023.09.11

 

お父さんの仕事と家事・育児の両立を応援する「えひめスクラムプロジェクト」。

8月26日に松山市・ポリテクセンターにて開催された第2回では、お父さんと子どもたちが一緒にソーラーカー作りに取り組むことで親子の交流を図り、子どもの想像力を育むことを目的としていました。

当日参加したのは10組の親子。

お父さんと子どもの二人での参加もあれば、お母さんも一緒に家族みんなで参加した親子もいます。

親子で力をあわせて、今回は太陽の光をエネルギーにして動くペットボトルソーラーカー作りに挑戦です。

子ども一人に対し工作キットと、ソーラーカー本体として使うペットボトルが配布され、早速工作スタート。

講師は、愛媛県職業能力開発協会コーディネーターの、松本純一郎さん・岸恒夫さん。同封された説明書をプロジェクターにも表示しながら、ソーラーカー作りを詳しく解説してくれました。

まず最初に、ソーラーカーの電源元となる太陽電池の組み立てから。

お父さんやお母さんの力を借りながら工具を使いつつ、子どもたちも一生懸命に太陽電池の組み立てに挑戦します。

やや難易度が高かったのは、配線やギアの組み立てでした。

部品の向きや順番をひとつ間違えるだけで、上手に太陽電池がモーターとして作用してくれなくなります。

巡回する先生たちのアドバイスをもらいつつ、一つひとつの手順を丁寧に確認しながら進めます。

細々とした機械的な組み立ては、やはり得意とするお父さんがどうやら多い様子。

機械の組み立てにチャレンジする子どもたちに横からアドバイスをしたり、時には子どもたちからバトンタッチして、お父さん自らが組み立ての腕前を披露したり。

横から興味津々で、その様子を見ているお子さんもいました。

ですが中には、少し難しい組み立て作業が途中でわからなくなり飽きてしまう子も。

そんな時、講義室後方には、ワーク対象年齢に満たないお子さんや幼いお子さんの世話をしてくれる、頼れる保育士さんがいます。

 

 

保育士さんと遊んで気分転換をしつつ、ソーラーカー作りに取り組むお子さんもいました。

太陽電池の組み立てができたら、一度日の当たる場所へ持っていってみてきちんと動くか動作検証!

ほとんどの家族のモーターが上手に組み立てられており、日光に当たって動き出すモーターを見て、驚いたように目を輝かせる子も多数いてみんな楽しそうでした。

 

モーターの動作を確認したら、あとはこれをペットボトルにくっつけるだけ!

ここまでに比べるとやや難易度の下がる工程だったため、かなり早い段階ですぐにソーラーカーが完成したお父さんと子どもたちも。車ができたら、さっそく講義棟の広く長い廊下でテスト走行です。多少時間差はありましたが、参加した家族全員のソーラーカーが無事完成しました!

早めに完成を迎えた子どもたちの中には、自分だけのソーラーカーを作るべく、思い思いにペットボトルに絵を描いたり、ボトルの中にカラフルな素材を詰め込んでいる子もいました。

足並みをそろえてソーラーカーが完成したところで、いざみんなでソーラーカー走行にチャレンジ!

建物を出て、敷地内の屋外スペースでみんなでソーラーカーを並べ、一斉に用意スタート!

 

太陽の光を受けて、それぞれにソーラーカーは無事走り出しました。

ゆっくり走るソーラーカーもあれば、横にそれたりまっすぐではなく不規則な軌道を描くソーラーカーも。

ひとつひとつの個性ある車を追いかける子どもたち。その様子を、お父さんお母さん達は皆微笑ましく見守っていました。

晴れた良いお天気の中、無事に作ったソーラーカーを走らせることができました。

電池や電気がなくても太陽の光をエネルギーにして走るソーラーカーに「ふしぎ!」「おもしろいね!」という子どもたちの声も、あちこちからあがっていました。

ソーラーカー作りを無事終えた後は、子どもたちにソーラーカーのペットボトルデコレーションをしてもらっている間に、お父さんだけの子育て交流座談会です。

普段の育児の中で、困っていることや悩み、「こんな時どうしたらいいの?」という些細な疑問まで、様々な意見を交換しました。

特にほぼ全員に共通したお悩みのひとつは、「タブレットやスマホとの上手な付き合い方」について。

子どもたちの興味を引くのにとても役に立つ一方で、「辞め時がわからない」「タブレットを巡って喧嘩になる」という悩みも。

一方で自分も育児中に、子どもの様子を見守りつつスマホをいじってしまう…というお父さんもちらほらいたようです。

 

続いて出てきた話題は、お父さんとお母さんの「育児と家事の両立」について。こちらについては家族ごとで様々な意見も出てきました。

家事の内容で完全分業を行い、育児については半々で請け負う方。平日はほぼ家事担当が妻になるため、週末や休日は率先して家事を自分が担当したり、自分は子どもの遊び相手専門で育児を請け負う、という方も。

家事と育児の両立や分担は、それぞれの家のやり方が確立されている様子。

当然、生活サイクルや仕事内容が違う分、やり方はばらばら。ですが中には、他のお家のやり方を興味深く聞いているお父さんもいました。

 

子どもたちとの連携で無事ソーラーカー作りも成功。

お父さん同士で、日々の家事・育児についての悩みや気になる相談事も共有できる。

今回の講座は、そんな貴重な機会となりました。

 

 

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